< ツアー概要 >
- 日程:2021年8月12日(木)・13日 計4回開催
- [A]2021年8月12日(木)9:30~12:00
- [B]2021年8月12日(木)14:00~16:30
- [C]2021年8月13日(金)9:30~12:00
- [D]2021年8月13日(金)14:00~16:30
参加者数:延べ124組約250名の親子
場所:オンラインにて開催
小学生親子向け 水力編@奥只見
J-POWER(電源開発)グループが2007年からスタートした「エコ×エネ体験プロジェクト」は、「エネルギーと環境」の共生をめざして、豊かな自然と生活に欠かせない電気のつながりを伝えていく活動です。昨年の夏はコロナ禍によって現地を訪れるツアーが中止になりましたが、2021年は小学生親子編、初のオンライン開催で復活!親子一緒に美しい映像を楽しみながら、奥只見ダム、水力発電、自然について知り、実験を通じて理解を深めたオンラインツアーのようすをレポートします。(このレポートでは午前の回を例に振り返ります)
参加者数:延べ124組約250名の親子
場所:オンラインにて開催
約30組の親子がオンラインで集いました。司会は山梨県の清里にあるキープ協会で自然の仕事に携わる「おのの」。「カメラはオン、マイクはオフ、そしてリアクションはキュートに」を合言葉に、いよいよ2時間半のツアーがはじまります。
「目に見えない電気がどうやって作られて、どのように家庭や学校に届いているのかという“秘密”に迫って、楽しみながら親子が何かを発見してほしいと思います」(J-POWERしげさん)
続いて、画面にスタッフ一人ひとりが出てきて面白おかしく自己紹介。エコ×エネ体験プロジェクトでは、電気や自然、映像制作、旅行などのさまざまな専門家が力を合わせて取り組んでいます。
まず、どこからの参加ですかという問いかけがありました。参加者は北海道から沖縄まで日本全国から、そしてロンドンからも!世界に広まる「エコ×エネ体験ツアー」です。続いて事前に自宅にあるコンセントの数を調べて、それを書いて発表。電気は身近なもので、コンセントの向こう側の世界はどうなっているのか、子どもたちにいろんな想像が広がります。
みんなが楽しみにしていた「奥只見ダム・発電所のバーチャル見学ツアー」のはじまりです。
東京から上越新幹線で1時間30分。JR浦佐駅で降車します。奥只見ダムは駅から1時間ほどバスに乗ったところです。バスから見える美しい景色の数々。夏には鮎釣りで賑わう、水のきれいな魚野川、とてもおいしい魚沼産コシヒカリが採れる田んぼが広がります。
バスはどんどん山の奥へ。おののからは、雪国ならではの生活の工夫が紹介されました。
「シルバーライン」を通って、山を越えながら奥只見発電所へ。このシルバーラインは、奥只見ダムと奥只見発電所を作るときに、工事に使うための資材や道具、機械などを運ぶための道として作られました。全長22kmのうちトンネル部分は18km!そして、なんとトンネルの途中に分かれ道。その道を進めば、江戸時代に銀が採れた「銀山平」という場所に出ます。この“銀”は“シルバー”ラインの名前の由来です。最後のトンネルを抜けると、いよいよ奥只見。
奥只見ダムと発電所の見学では、J-POWERグループの奥只見電力館の館長、伊藤さんがガイド。奥只見ダムは完成までに約4年の月日がかかりました。福島県と新潟県の県境を流れる只見川をせき止めて作られています。
発電所はダムの地下。発電所で作られた電気は近くにある開閉所という送電設備から、送電線を通って首都圏や東北地方に送られています。ダムでせき止めた水が貯まって できたのが奥只見湖です。
ここで伊藤さんが葉っぱを使った実験をしました。
いよいよエレベーターに乗ってダムの中に潜入です。エレベーターを使って、ダムの中を約140m下に降りていきます。ドキドキします……。
エレベーター内にあるダムの断面図を見ると、発電所はダムの下にあることがわかります。
11階に到着すると、そこから連絡通路を200mほど通って、さらに発電機室へ降りるエレベーターへ向かいます。
発電機室は手前から1号機、2号機、3号機、4号機の発電機が並びます。ダム湖に蓄えられた水が4本の水圧鉄管を通って、発電機まで運ばれています。水力発電は、高いところにある水は低いところへ運ばれるという「位置エネルギー」を利用して、巨大な水車を回して発電する方法です。そのため、水の量と水の落差が発電の出力に大きく影響しています。
水力発電は現在、電気の使用量が増える日中や夕方のピーク時対応として使われています。4号機は、電気の需要が増えたために増設され、一度に1秒間で最大138立方メートルの水を使います。これは25mプールを3秒間でいっぱいにするほどの大量の水の量です。
奥只見ダムの近くには「エコパーク」があります。
水車を回して電気を作るとはどのようなことなのか? ダムと発電所の迫力映像を楽しんだあとは、エコ×エネ体験ツアー名物「ドクター」が笑いを誘いながら「電気ができる仕組み」の解説!