大学生向け 火力編@磯子ツアー レポート

エコ×エネ体験ツアー 火力学生編@磯子 2025年ツアーレポート

グループ討議

最終日のグループ討議では、2日間学んできたことを踏まえて、「これからどんな社会を作っていきたいのか」について討議し、発表します!
共通した考えを持つ人を見つけ、グループを作ります。いろんな人の話を聞くことで様々な考え方があることを再確認することができました。

グループ発表

ここでは、各グループの発表内容について簡潔に紹介します!

①「Now In My Backyard~地球にも自分にも優しい自分事として責任ある行動を~」かなっぺ、しおん、ゆう、よしき、るり

パネルディスカッションや講義を通じて「NINBY=Not In My BackYard」という意識を持つ人たちがいることに注目した5人。 なかなか知識を増やせる場がなかったり、知っていても行動化に移せない人が多いという現状に、自分事として考えることが大切だと投げかけました。教育と社会システムの変革を対策として挙げ、改めて「環境問題を自分ごととして捉える社会になってほしい」と強調。「Now In My Backyard」というキャッチフレーズが印象的でした!

②「経済合理性のある環境に優しい社会」キリマンジャロ、ケント、しゅんすけ、ななこ、ふうな

「経済合理性」というキーワードで共通点を見つけ出したこの5人は、経済合理性に基づいたサステナブルな社会を目指して、ロードマップを作成。2025年現在から、2050年までにどんなことを進めていくべきなのか、投資の拡充や認知度向上といった具体的な案を含んで発表しました。全員が共通で大事にしている1つの大きな軸に対して、様々なアイディアを出して肉付けしていく様子が特徴的でした!

③「気軽に話し合える場がある社会」うぃにー、さき、なつみ、みっきー

今回のエコ×エネツアーに参加し、多くの人と気軽に話せる場の大切さを実感し、その気づきから気軽に話し合える場をもっと作りたいと伝えたこの班のメンバー。より気軽に話せる場があれば、地球市民として環境問題を捉えられるのではないかと考えたようです。具体的には、話し合いの場と教育の場を拡充させていきたいと発表。教育の場にも注目し、エネルギーや環境に興味が少ない人にまでも配慮をした提案でした!

④「バランスの取れた社会」おのっち、けん、はるな、ひら、もっちゃん

この班は「バランス」をキーワードに発表を作りました。一概にバランスが良い社会といってもみんなが同じように考えるわけでないため、興味を持つ、調べる、話すというアプローチ方法も提案!「バランスが良い」とはどういう状態を示すのか、最後にはそれぞれの考える「バランスが良い社会」を発表しました。
アイディアを中心として、尊重、傾聴、対話といった一連の流れを自分たちなりに作り、聴衆にも理解しやすい内容を作り上げました!

⑤「’壁’と共存できる社会」あっきー、あっちゃん、トウ、ようこ

理想はみんなが理解し尊重し、対立のない社会であるが、実際には様々な壁があるため、その壁と共存できる社会を目指したいと伝えた4人。解決策としては、教育の場を活用すること、そして国際協力をすることを提案しました。他の人との相違点を探し理解しあうことで、対立だけで終わらせないことが大事!台湾出身のメンバーもおり、国際的な視野を持っている班だなと感じました。

⑥「みんなが活き活きして暮らせる社会」しょう、なる、よじ、りょせ

社会全体のあり方にフォーカスした班が多かった中、個人のあり方に注目したこの班。みんなが活き活きできるってどういう状況なんだろう?メンバーそれぞれの考え方も踏まえて意見を発表しました。いろんな価値、いろんな指標があってもいい。人と同じじゃなくていい。自分のやり方で、どこかで幸せを感じられるような社会になってほしい、と温かいメッセージで締めくくりました。

全グループの発表を終えた後には全体でのセッションがあり、各グループの発表を聞いて思ったこと、気づいたことを共有しました。他のグループから質問を受けることで新たな視点に気づいたり、今回各グループからの発表で出た様々な意見を踏まえ、みんなで同じ方向に向かって力を合わせて取り組んでいくにはどうしたら良いのか、議論をしながらさらに学びを深めました。そうした中で、参加者達は議論を積み重ねることの重要性を体感し、ツアーでのアウトプットが集大成ではなく、これからどんな社会を作っていきたいのか、またそのためにどう行動していくべきかという課題については、ツアーから帰った後も考え続けるべき課題であることを再認識しました。

「わたしたちの船出」

1人1人がこの3日間で学んだことを生かして、これからどんなことをやっていきたいかを船出という言葉にかけて船型の紙に書いて発表します!

「問い続ける」(かなっぺ)
「問い続ける」(かなっぺ)
「対話を大切にしていく」(ケント)
「対話を大切にしていく」(ケント)

みんなの想いが乗った船が海に出航しました!これからの旅がいい旅になりますように。

エコ×エネ体験ツアーを支えるスタッフにもインタビュー

主催のJ-POWER

しげさん

「より豊かでより平和な社会の実現のためには、多くの人が力を合わせていくことが大事だと思っています。今回の参加者のように同じベクトルを持つ人々が集まって気軽に話せる場をこれからも作っていきたいと思います。」

セブン

「このツアーはエネルギー・環境問題だけではなく、生きていく中で必要な直面した課題を解決するためのプロセスを体感できる場だと感じています。1人だけの力では解決することは難しいエネルギー・環境問題ですが、そんな問題に取り組む人の輪を広げるきっかけ作りができたらと考えています。」

プログラムの企画立案、進行を担うサイエンスカクテル

ともやん

「今回のツアーでは参加者に自分の意見を持ち、それを議論しあってもらうという内容がかなり多くなっていました。今回のツアーで実践した、考えながら、学びながら生きていくということを、一生続けてほしいなと思っています。」

イワクニ

「立場も違う、意見も違う人がいる世の中に正解はなく、そのうちの一つの問題がこの環境問題であると思います。今回の参加者も社会に出た際、そんな意見の対立に直面することがあると思うが、このツアーの経験が役立ってほしいなと願っています。」

ゆかりん

「人が作った何かに乗っかって生きていくのではなく、自分にできることとは何か、そのためにはどう行動するべきかを自分自身に 問い続けながら生きてほしいと思っています。人と語り合い、常に自分と向き合いながら生きていく人を増やすことでよい社会が実現するということを知ってもらいたいです。」

エコ×エネ体験ツアー開始当初からプロジェクトを支える髙倉環境研究所代表のドクター

ドクター

意識変容から行動を変容を促すことが大切なことだと考えています。理解はできても、それを行動化に結び付けられていないケースが多いことが現状です。現場主義という言葉があるように、現場で動くことで、一緒に行動することは本当に意味のある行動です。学生という時間を存分に活用して、たくさんの行動を起こしてもらいたいなと思います。」

エコ×エネ体験ツアーを運営する旅行会社「リボーン」

いきけん

「あくまで私たちはツアーをつなぎ合わせることをしているわけですが、世の中にはいろんな役目があることに気づくきっかけになったらいいなと感じています。旅とはやり直しのできる人生。学生の皆さんにはそんな旅にどんどん出てほしいなと思います。」

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プログラムアドバイザーによるコメント

エコ×エネ体験プロジェクトでは、さまざまな分野の専門家にプログラムアドバザーとして参加していただいています。

小野 明子

公益財団法人
キープ協会
小野 明子

ツアーで、最も印象に残ったことは、学生の皆さんが真剣に話し合う姿です。皆さんのキラキラした目と熱意あふれる表情、そして沢山の笑顔がありました。学校も学年も、専攻も趣味も異なった…