エコ×エネ体験ツアー 火力編@磯子大学生ツアー プログラムアドバイザー
エコ×エネ体験ツアー火力編(磯子 2025)レビュー・レポート
ツアーで、最も印象に残ったことは、学生の皆さんが真剣に話し合う姿です。皆さんのキラキラした目と熱意あふれる表情、そして沢山の笑顔がありました。学校も学年も、専攻も趣味も異なった、様々な場所から集まった参加者さんたち。応募動機も人によって違えども、「エネルギーと環境、カーボンニュートラル実現について考えたい」という想いは同じ。そんな共通の問題意識と興味を持った学生同士が、発電所見学やワークショップなどの様々な体験や色々な分野の専門家による講義を通して、お互いの感想や気づき、疑問をシェアすることで、それぞれの学びが広がり深まっていました。3日目の「これからどんな社会をつくりたいか」を話し合うグループ討議では、「自分事として捉え行動する」「壁(価値観の違いや格差など)と共存する」「気軽に話せる対話の場をつくることで意識と行動を変えていく」「経済の視点からもアプローチする」「自分のやっていることの価値に気づく」「みんなが活き活きできる社会づくり」「あきらめずに対話を重ね、落としどころを探し続ける」「バランスがとれた社会を目指す」など、私たちが今抱えている様々な社会課題に向き合い、それを解決しながらより良い社会(持続可能な社会)をつくっていくために大切な鍵となることが沢山出ていました。私自身も発表の内容に深く頷いたり、ハッとしたり、様々な気づきを皆さんからいただきました。この3日間は、副題の言葉どおり、学生の皆さんにとって「さまざまな課題、歴史、技術、考え方に触れて自分を揺り動かす」時間だったのではないでしょうか。そして、このツアーで得た想いを糧に、参加した学生の皆さん一人一人がこれから行動していくことは、今の社会をより良いものに変えていく大きな力になると思っています。そんな光ある未来へ向かうためのエネルギーを、みんなで生み出し育んだ3日間であったと感じます。
公益財団法人キープ協会
小野 明子
