70年受け継がれた技と志を礎(いしずえ)に電力安定供給の明日を担いたい。

POWER PEOPLE

名古屋変電所(愛知県春日井市)

戦後の高度成長期、多くの基幹産業が集積する中京工業地帯は電力需要が急増。名古屋変電所は1956年4月の運転開始以来、天竜川水系(静岡県)や庄川水系(岐阜県)、九頭竜川水系(福井県)の水力発電所と中部圏の消費地を送電線で結び、安定した電力供給の一翼を担ってきた。

今年、運転開始70周年を迎えた名古屋変電所は、超高圧送電線で送られてくる27万5,000Vの電気を、主要変圧器2台で7万7,000Vに降圧し、主に愛知県北部へ送り出している。所内は一見して平穏そうだが、24時間365日休むことなく需要地へ電力を供給し続ける変電所の責任は決して軽くはない。

「日々の仕事を通じて、地域産業や人々の暮らしに欠かせない電力インフラの担い手であるという実感があります」

そう語る富田健介さんは入社2年目。小学生の頃から環境問題に興味があった彼は、再生可能エネルギー活用のトップランナーであるJ-POWERで、まさに「水を得た魚」のごとく働いている。担当するのは所内や関連施設での保守・点検業務が主だが、昨秋早くも、系統事故を記録する装置のメンテナンスに関わる作業監理を任されるなど、自らの予測や期待をも凌ぐハイペースで職場に溶け込み、周囲からの信頼を勝ち得ているようだ。

「職務に役立つなら挑戦しようと、電気設備に関連する資格も取りました。将来的には、学生時代に修めた物理学の知見も活かして、エネルギー産業のサステナブル化にも貢献できればと願っています」

取材・文/内田 孝 写真/斎藤 泉

遠方の発電所から超高圧送電線で送られてくる27万5,000Vの電流を切り離すための遮断器。
遮断器の作動状況を目視点検する。トラブル発生時などに他回線への影響を最小限に抑えるために欠かせない日常業務。
27万5,000Vの電気を7万7,000Vに降圧する主要変圧器。
主要変圧器の操作パネルで、先輩の熱心な指導に耳を傾ける富田さん。
保守・点検や監理業務などの進捗状況は、変電グループ内で逐一共有されている。

PROFILE

電源開発送変電ネットワーク株式会社
名古屋送変電統括事業所
変電グループ
富田 健介