エコ×エネ体験ツアー 火力編@磯子大学生ツアー 2013年ツアーレポート
火力編@磯子大学生ツアー2日目
磯子火力発電所一般見学
2日目はいよいよ磯子火力発電所の見学です。前日の悪天候はどこへやら。気持ちいい晴天となりました。宿舎から向かう途中のバスでは、石炭火力に関する楽しいクイズもあり、いやがおうにも気分が高揚します。※宿舎からの出発時に、なんちゃんがある大きな「忘れもの」をしました…そのモノとは…内緒!
最初は、映像による紹介と、池杉館長から磯子火力発電所の説明を受けます。PR館のガイドのみなさんの案内で、一般見学コースを見学します。ボイラーの中で石炭が勢いよく燃えるのに、ビックリ。
この後は屋上に出て、高さ200mの煙突を見上げました。前日のドクターの実験で出ていた煙が、煙突からはまったく出ていません。みんな一様に驚いていました!
テーマ別に班分けしての設備見学
参加者を「空気」、「石炭」、「水」と3つのコースに分け、普段は絶対に入れない発電所のディープなゾーンにまで潜入する“取材”を行っていただきました。これが今回のツアーのメインです!
取材前には予習も必要。ということで、池杉館長より磯子火力発電所の環境にやさしい最先端技術のレクチャーを受けます。そして安全装備に身を包み、いざ取材開始!
こんにちは。ヨーコバです。今回、なぜ参加者に「空気」、「石炭」、「水」と3つのコースに分けて取材を行ってもらうのか、その目的を解説します。
人工密集地の横浜市に位置する磯子火力発電所では、1967年の運転開始以来、大気や水質環境の保全対策を徹底して行ってきました。その結果、世界最高水準の発電効率と、同じ電力あたりのCO2排出削減も達成したのです。
というわけで、その秘密を空気・石炭・水の3つの視点から探ってもらうのが、この取材の目的なのです。
コース毎に気付き等を発表し、全員で共有
取材が終わったら、さっそく発表。他のグループと学びと発見の成果を共有します。限られた時間の中で行う発表の準備はみんな真剣です。質問が飛び交い、オブザーバーの社会人がたじたじになるほど!写真の選別から、図の作成、発表の順番など一つひとつにこだわります。
空気コースは、石炭を燃やして発生する煤塵(ばいじん)などの大気汚染物質を取り除く「クリーン・コール・テクノロジー」について発表しました。
石炭コースは、発電所に運ばれた石炭がボイラーで燃やされた後に発生した、灰の再利用に注目しました。
水コースは、水が600℃を超える超高圧の蒸気となってタービンを回し、排水処理装置によってきれいになり海へ出ていくまでの工程について発表しました。
白熱の発表が終わって、どのチームが一番すぐれていたか、審査が行われました。
見事、空気コースが優勝!!おめでとうございます!
- 現場の方たちが非常に泥臭い努力をして、クリーンにエネルギーをつくり続けていることがわかって、感謝したいと強く思いました。
- 排気ガスの取り除き方などは教科書で知っていたのですが、今回、実際に見ることができ非常に参考になりました。
横浜港ナイトクルーズ
さて磯子火力発電所の潜入も終わった夕方からは、エネルギーの現場を違う視点からとらえるイベントが用意されていました。それが、横浜港を磯子火力発電までめぐるナイトクルーズです。
冷たい風でしたが、なぜか気持ちがいいのが船上の不思議。横浜のきらめく夜景に包まれはしゃぎまくっていた人もいれば、ロマンチックな気分に浸っていた人もいました(恋人と来たかったのが本音????)。
でも、こうした臨海工業地帯の輝きは、発電所や、電気を利用する数々の工場が昼夜眠らずに稼働して暮らしを支えている光なのです。学生のみなさんは、磯子火力発電所の光を見て、「なるほど」と実感していました。
サイエンスカフェ懇親会
ホテルへ戻ってからは、表彰式。素敵な商品が、取材を行った各チームへキャップより贈られます。
そして、サイエンスカフェではビッグサプライズが!なんとJ-POWERの元社長・現相談役の中垣喜彦さんが、カフェのゲストとしていらしてくださいました!テーマは「石炭の過去、現在、未来」。「ミスターコール」としての生い立ちや仕事に対する心構えなどを、2時間にわたって熱く語っていただきました。
トーク後は、学生たちの輪に入り、気軽に会話。「継続は力 挑戦は勇気」のメッセージに学生たちも大いに感銘を受けていました。もちろん、なんちゃんもヨーコバも号泣です(泣)!!
石炭火力は環境に悪いと思っていましたが、浄化装置によってこんなにもクリーンになっていることに驚きました。
イメージが一新しましたね。