火力編@磯子 教師ツアー

エコ×エネ体験ツアー火力編@磯子 教師ツアー プログラムアドバイザー

エネルギーや環境の専門家と教育の専門家とのコラボ

学校教育の役割はなにか?それは、持続可能な社会を作っていけるよう子どもたちを育てることである。課題を見つけ、解決することができなければ、社会の一員としてよりよい世界を作っていけない。その点において、エネルギーや環境は避けては通れない重要な課題だが、それには十分な知識のある専門家と、教育の専門家である教員が一緒に関わっていくことが大切である。

課題を解決するために必要な視点は、新しい指導要領でも強調されている物事を「多面的」にみることである。それが対象を誤りなく理解することにつながる。エネルギーだけでなく、人や子どもを理解することも同様である。また、「多様性」や、「自給率」も重要な問題で、それを他人事ではなく、私ごととして考えなければならないと改めて感じた。

我々は学校の立場で参加している。今日の研修の成果を、学校でどういかしたらいいか?実践の可能性を考えていると思う。エネルギーや、環境と直接つながるのは、社会科・理科・総合が中心だが、保健や、家庭科、技術家庭、道徳の課題にすることも可能だ。また、キャリア教育・進路指導の一環として扱うこともできる。 あるいは、先生方自身の研修会の教材として「大臣ゲーム」を使われてはどうか?PTAや、保護者会で、今日得た知識を広めることもできるだろう。

教員は教えているつもりだが、実は「学んでいる」と感じる。「知識」が増えると、「意識」が変わる、「意識」が変わると見えなかったものが見えて「認識」が深まる。この3つの「識」は自分を成長させるキーワードだと思う。これからもエネルギーや環境について、学びつつける存在でありたい。

⼀般財団法⼈ 総合初等教育研究所
北俊夫(きたとしお)

プロフィール:北 俊夫先生(きた としお)
エコ×エネ体験ツアー教師編(火力)講評

東京都公⽴⼩学校教員、⽂部省(現⽂部科学省)初等中等教育教育局教科調査官、岐阜大学教授、国士館大学教授を経て、⼀般財団法⼈総合初等教育研究所参与及び学校教育アドバイザーとして講演や執筆活動を⾏っている。