エコ×エネ体験ツアー 火力編@磯子大学生ツアー プログラムアドバイザー
エコ×エネ体験ツアー火力編(磯子 2019)レビュー・レポート
「エネルギーと環境の共生」という地球社会のテーマに挑むエコ×エネ体験ツアーは、この大きなテーマを、ワークショップ、講義、ゲーム、実験、火力発電所見学、ディスカッションなど、様々なアプローチで学び、体感し、考え、参加者が未来に結びつけていくことのできる貴重なプログラムでした。
「エネルギーと環境の共生」へのチャレンジは、簡単なものではなく、それを乗り越える工夫や智慧が必要であることを、火力発電所見学を通して、また、世界の現状や関係者の方々のお話から実感する時間でもありました。そのチャレンジに取り組む方々のお話を聞きながら、真剣にメモを取りながら学びを深めている参加者の姿が印象的でした。
学年、性別、出身、専攻等多様性溢れる参加者たちが、お互いの思い、考えからも学び合い、プログラム後半では、創りたい未来を語り始めました。家庭でエネルギーを作ること、環境×アートで社会貢献したいこと、電力共有と国際親善、靴での発電の可能性、文理協力の必要性、SDGsに向けての行動など、様々なキーワードやビジョンが生まれました。彼らのエネルギーから、それが実現している未来が目に浮かび、よりよい未来が生み出される場に立ち会うことが出来たことを、心からありがたく感じました。
「エネルギーと環境の共生」を体験や知識を通して、共に考え、深めていく機会こそが、SDGs達成にも貢献する原動力になると確信する貴重な機会となりました。彼らがパワフルに未来を語ることができたのも、エコ×エネ体験ツアーでの出会いと学び、刺激から、踏み出す力を得ることができたのだと感じています。
一般社団法人グローバル教育推進プロジェクト(GiFT)
辰野 まどか

東洋大学食環境科学研究科客員教授。
「持続可能な開発のための教育(ESD)円卓会議」委員。