大学生向け 火力編@磯子ツアー レポート

エコ×エネ体験ツアー 火力編@磯子大学生ツアー プログラムアドバイザー

エコ×エネ体験ツアー火力編(磯子 2018)レビュー・レポート

エコ×エネ体験ツアー火力編@磯子に参加をさせていただきました。理系・文系、男子・女子学生、異なる大学といった多様な学生が集まり、エネルギーと環境の共生にむけた議論と体験が行われた有意義な三日間でした。[暮らしのエネルギーと社会のつながり]では、エネルギーと私たちの生活について、歴史やライフスタイルと関連づけて考察を深めるとともに、目指したい社会の構築にむけてエネルギーのシミュレーションが行われました。自身の生活や取組がエネルギーと多くの接点を有していたことを実感する有意義な時間であったと思います。[エネルギーの現場を体験する]では、事前学習を踏まえた磯子火力発電所の現場見学や体験を通して、磯子火力発電所のグローカルな文脈な視点で捉える絶好の機会となりました。[これからの社会にむけて]では、これらの体験をもとに、これからの社会にむけた自身の省察とチームによる議論が行われました。本プログラムの特徴は、エネルギーの問題を、我々自身の生活そのものとして捉え、対象化せずに、「我がこと化」している点に特徴があると言えます。多くの関係者や社会人との対話のプログラムもあり、進路選択やキャリア形成、自身のライフスタイルの選択にも資する総合的な研修プログラムと言えるでしょう。

東京都市大学 環境学部 教授
佐藤 真久

プロフィール:佐藤 真久(さとう まひさ)
東京都市大学 環境学部 教授
筑波大学第二学群生物学類卒業、同大学院修士課程環境科学研究科終了、英国国立サルフォード大学にてPh.D取得(2002年)。地球環境戦略研究機関(IGES)の第一・二期戦略研究プロジェクト研究員、ユネスコ・アジア文化センター(ACCU)の国際教育協力シニア・プログラム・スペシャリストを経て、現職。アジア太平洋地域における国際環境・教育協力に関する政策対話・調査研究、持続可能な開発のための教育(ESD)に関する関連プログラムの開発・運営・研究などに関わる。現在、国際連合大学高等研究所(UNU-IAS)客員教授、ESD円卓会議委員、NPO法人ETIC.理事などを兼務。