小学生親子向け 水力編@奥只見

エコ×エネ体験ツアー 水力編@奥只見小学生親子ツアー プログラムアドバイザー

ホタルが住むところで電気をつくっていたよ

1日目の夜のナイトハイクで宿舎に戻ろうとしたとき、木立を縫って淡い光がポット浮かび上がりました。あっ、ホタルかも。子どもたちの想いが伝わったのか、奥只見のホタルたちは子どもたちに優しく会いに来てくれました。
奥只見ダムでは、めったに見ることができないダムの中に入り、発電機室や水車ピット、そしてダム本体の巨大な姿を真下から見学することができました。特に水車ピットでは、高速回転している様子とともに、力強い大きな音・振動・匂いを肌で感じながら電気が生まれる現場を見られたことはとても貴重な経験でした。そして、完成当時は東洋一と言われたダムに蓄えられた日本屈指の貯水量を誇る奥只見湖のスケールの大きさに圧倒されました。この水車を動かすために巨大なダムで膨大な水を貯めて、地下深くまでトンネルを掘り、24時間様々な人が働いている様子は、電気に対する子どもたち 一人一人の価値観を変えました。
二日目は警報が出るほどの雨に見舞われ、残念ながら自然体験はできませんせしたが、こうした厳しい自然の中で人々が努力してきたこと、またたくさんの雨や雪の恵みによって我々の豊かな生活があることを身に染みて感じることができました。

このJ-POWERエコ×エネ体験ツァーは、人が自然とどう向き合いどう付き合っていくのか、人としての生き方そのものを考えさせてくれる素晴らしいプロジェクトです。
家の灯りをつけるたびに、あのとき見たホタルの姿を思い出すことでしょう。
これからもぜひ続けていただきたいと思います。本当にありがとうございました。

東京都小中学校環境教育研究会 会長
品川区立第三日野小学校長
藤森 克彦