小学生親子向け 水力編@奥只見

エコ×エネ体験ツアー 水力編@奥只見小学生親子ツアー プログラムアドバイザー

身近な秘境奥只見「自然と電気」体験学習ツアー2009(7/31〜8/1)に参加して

エコエネツアーのポイントの一つは、アウトドアでの自然観察と、日頃そう簡単にはのぞくことができない発電所の見学を一緒に体験できることであろう。参加者は、よく練り込まれた一連のプログラムを通じて、一見すると相容れないこの二つ要素を楽しみながらそのつながりを学ぶことができる。

私も、アドバイザーという立場をすっかり忘れて二日間を満喫したが、実際のところ当日は天気も悪いなど条件は悪かった。それでも森深い地の生き物の営みと圧倒的なスケールのダムなどを、意気込みと工夫あふれるスタッフにうながされて五感を研ぎすましながら楽しんでいく中で、様々な気づきを得ることができた。おそらくは多くの参加者に とっても満足度は高かったであろう。あえて課題を挙げるとすれば、今後の展開だ。このプロジェクトに関わった方が一丸となって、こうした取り組みを限られたものとすることなく、エネルギーを提供する企業としての社会的意義を踏まえて継続し、更なる深みや広がりを作っていくことを期待したい。

フリーコーディネーター・プランナー
ジャーナリスト(環境・科学技術・社会)
小寺 昭彦

プロフィール:小寺 昭彦(こてら あきひこ)
フリーコーディネーター・プランナー
ジャーナリスト(環境・科学技術・社会)

東京大学工学部卒後、化学メーカー勤務を経てフリーランスとなる。ゲストティーチャートして北海道から九州まで百校以上の学校を訪問するなど、環境教育、エネルギー、森林問題などの専門家として、「スカンジナビア政府観光局」「省エネルギーセンター」などの政府系法人、環境関連の企業、「ナチュラルステップ」「県温暖化防止活動推進センター」など各地のNPOなどより委託を受け企画立案、運営、講演、執筆などの業務に取り組む。また、社会的企業などに関連してコーディネーター、企画や設立・運営・支援などのコンサルタントも勤める。個人でもスウェーデンや国内のエコツアー、ワークショップ、講演会を主催。「自治体環境行政の最前線」(2008.4月出版)(共著)