小学生親子向け 水力編@御母衣ツアー

エコ×エネ体験ツアー 水力編@御母衣小学生親子ツアー プログラムアドバイザー

親子にとって、一生忘れられない大切な時間

「私たちのくらしは森の木や土や虫や水に支えられていることが分かりました。」「ダムは、すごい役割をしていることが分かりました。」「エネルギーの大切さがわかりました。電気を使うときには作っている人を応援しながら使いたいと思いました。」参加した子どもたちの感想には、体験から生まれた感動や、「暮らし」と「森」と「エネルギー」のつながりへの深い理解、そして人や自然への感謝の心があふれていました。

エコ×エネ体験ツアーは、子どもたちをその気にさせ、夢中にさせる魅力いっぱいの仕掛けと学びで構成されています。それは森に向かうバスの中から始まり、豊かな自然の中でダムの大きさや発電の施設に圧倒され、合掌造りの囲炉裏端で和ろうそくの火を見つめ、ナイトウォークにも挑み、川の源流をたどり、森の中で木々の葉や土と水のつながりを確かめ、川に入って石を組み、水車と水流で発電させるダムづくり。そしてまとめはドクターと子どもたちによるワークショップ。どれ一つとっても、教室には持ち込めないものばかりです。

たった2日間で、関東・中部・近畿から集まった子どもたちが心を通わせ、昼食後に並んで草笛を吹いている姿に接し、この磨き上げられたプログラムのもつ最高の教育力と、それを支えるスタッフの素晴らしい働きに感謝するばかりでした。また、体験を通じた親子のふれあいや、自然に生まれる親同士の語らいも、このプロジェクトの魅力になっていました。

幸運にも、参加できた親子にとって【一生忘れられない大切な時間】が育まれたことと思います。

日本ESD学会副会長 手島 利夫

プロフィール:手島 利夫(てじま としお)
日本ESD学会

子どもたちに持続可能な世界を何とか残したい。そのために教育を通じて世界を変えるのだと、2005年からユネススクールの一員としてESD、そしてSDGsに取り組んできました。その実践を「学校発・ESDの学び」(教育出版)にまとめ、「持続可能な社会の創り手を育む教育」を推進するために全国で活動中です。休みの日には潮風の広場で仲間とスポーツカイトを飛ばすのが楽しみです。