小学生親子向け 水力編@御母衣ツアー

エコ×エネ体験ツアー 水力編@御母衣小学生親子ツアー プログラムアドバイザー

エコ×エネ体験ツアー 水力編@御母衣小学生親子ツアーに参加して

灰色の風景が緑色や水色に変わっていく…。

ビルや住宅、アスファルトに囲まれた日々の生活空間の景色がどんどん変わっていく。

その変化にはブレない軸がある。そこに「私」が存在しているということだ。

この変化をていねいに紐解いていくと、「私」の命が、日々の暮らしが、水色や緑色、茶色の空間、「森、水、土、光」に育まれていることを実感する。森、水、土、光をうまく組み合わせてうみだされるエネルギーが、「私」の命が安心安全に存在しつづけるためにあること、を知る。

「水と電気?」「森と電気?」「森と土?」「森と水と土?」…。
いくつかのクエスチョンが子どもたちのまわりに飛びかっていた。

森の木々の葉っぱが落ち葉となって、土に交じって小さな虫たちに分解されて、そのフカフカな土に吸収された雨水が湧き水となって流れをつくり、川になって、その川の水がたくさんあつまってダム湖となって、ダム湖の水が人間の技術を媒介に電気を起こしている…。

言葉で聞くと「???」となりそうなことを、ワンセンテンスごとの体験や実験での変化を見て、気づきや学びをえる。そのプロセスに参加している子どもたちの瞳が、まあるくなったり、細目になったり、キラキラしたり、「?」がまた浮かんできたり…。

いくつかの実験や体験の重なりのなかで、「つながり」を自分の感覚で見つけだしていた。
そんなツアーだった。こんな風に、未来をつくる「優しい人」が育まれるんだ、と子ども達のすがたに「未来」をみた。

一般社団法人SDGsコミュニティ 代表理事 新海 洋子

プロフィール:新海 洋子(しんかい ようこ)
一般社団法人SDGsコミュニティ

1967年三重県生まれ。幼少より平和・人権運動に関わりNGOに出会う。大学は社会福祉学を専攻。財団法人名古屋YWCA、NPO法人中部リサイクル運動市民の会等に就職し、青少年育成、異文化理解等事業、環境教育・環境コミュニケーション事業、ESD人材育成・プログラム開発事業を担う。NPO法人ボランタリーネイバーズに就職し、2018年3月まで環境省中部環境パートナーシップオフィス、中部地方ESD活動支援センターで多様な主体による協働事業、ESD事業等に取組む。2019年5月一般社団法人SDGsコミュニティ設立。