大学生向け 水力編@奥只見ツアー レポート

エコ×エネ体験ツアー 水力編@奥只見大学生ツアー プログラムアドバイザー

エコ×エネ、社会・人間など様々な「つながり」を感じる

奥只見ダム・水力発電所とブナ森など周辺の環境についてプログラムを通して体感でき、この地域とエネルギーの関係性を深く知ることができる充実したツアーでした。行動化へのディスカッションなどにより参加者が自らのこととして考えることができることも、体験だけではない、このツアーに参加する価値でしょう。

私個人としては、宿泊しているところが結構山深い場所にもかかわらず、おそらくダム・発電所があることによって昼間は人工的な音がかなりしているのに対し、夜は静けさ・暗さに包まれていることが非常に印象的でした。これは夜のプログラムで、寝転がって自然を感じることによって初めて気づきました。次の日の昼間は人間の活動はうるさいと思いましたが、東京に戻るとそんなことを忘れ、今ではまた人間の騒音に慣れて普通に生活しています。

大学生にとって大学やサークルの中や他のプログラムへの参加では得ることができない体験と仲間作りができるツアーであると思います。大学生の時しかこのような経験はできないので、エコロジーやエネルギー、そしてそれに関わる科学技術と社会との関係性に興味をお持ちの方には参加をお勧めしたいプログラムです。

サイエンスカクテルプロジェクト
永井 智哉

プロフィール:永井智哉(ながいともや)
サイエンスカクテルプロジェクトメンバー
計算基礎科学連携拠点HPC戦略プログラム分野5「物質と宇宙の起源と構造」
プロジェクトマネージャー/筑波大学計算科学研究センター主任研究員
サイエンスプロデューサー/研究開発アドミニストレーター、博士(理学)

元々は理論天文学、現在は科学と社会を繋ぐプロデュース全般が専門。宇宙開発事業団、科学技術振興機構(日本科学未来館、研究開発戦略センター等)、国立天文台を経て現在に至る。2006年から科学と社会を考える学びのプログラム開発・実施のための自主グループ『サイエンスカクテルプロジェクト』のメンバーとして活動。著書「地球がもし100cmの球だったら」。