小学生親子向け 水力編@御母衣ツアー

エコ×エネ体験ツアー 水力編@御母衣小学生親子ツアー プログラムアドバイザー

エコ×エネ体験ツアー 水力編@御母衣小学生親子ツアーに参加して

「エコ×エネ体験ツアー御母衣小学生親子編」こんなに素晴らしいイベントがあったのですね。自然を体感しながら学ぶ。結論は教科書に出ているかもしれません。しかし、聞くと体験するとでは、理解度が全く違うことを改めて実感しました。

平地の木曽川駅から徐々に山間に入り、分水嶺を通過。地形的な特徴を学びながら進みます。この行程でまずはダムの意義を身を持って体感しました。御母衣ダムの大きさに圧倒され、実際に発電機が回っている様子の見学、インクラインの乗車など、誰もが初めて経験することばかりです。翌日は朝から森に入り、川の始まりを見学し、森の中を歩き回り、森の土の性質に実際に触れます。その後は、川に入り自分たちでダムを造り、発電機をまわします。なかなか回らない発電機に悩む子供を見て、親が一生懸命石を運んでダムを作る姿は、親子ツアーの意義ここにありでした。最後は、実験を通して森と電気とのつながりを知るという、まさにこの2日間のプログラムの全てが、この集大成に向かっていたことを理解しました。

資源の無い日本にとって「エネルギー問題」は永遠の課題です。このツアーに参加した方々が家庭でエネルギー問題について語り合い、子供さんは学校で、保護者の方は勤め先で、あるいはご近所で少しでも話題にしていただき、将来のエネルギーについて真剣に考えてくれる人が、一人でも多く生まれてくれることを切に望みます。

東海大学付属浦安高等学校
寺田 耕司

プロフィール:寺田 耕司(てらだ こうじ)
東海大学付属浦安高等学校

東海大学理学部物理学科卒業 卒業研究は地震予知
所属校で27年間教鞭をとる。中等部野球部、高校登山部を経て現在は物理部の顧問を務める。理科主任として、毎年SPP(サイエンスパートナーシッププロジェクト)を利用して企業等と連携した体験的な授業を構築し、今年度はJ-POWERと連携授業を行う。所属校及び浦安市が主催で毎年11月に開催される「世界一行きたい科学広場in浦安」の実行副委員長を務める。