ぷらすまいなす はじめにもどる
vol.3 食べ物で発電!?   4/5ページ

 ●原理はどうなってるの?
※実験で使った食品は、絶対に食べないで下さい。
キッチンや冷蔵庫にあるもので電池を作ってみようとはじまった実験ですが、液体にも挑戦してみました。この実験では液体の中にさしこんだ金属板(電極)がどうなっているのかを見てみようとのねらいもありました。
使ったのはお酢、レモン果汁、ビール、オレンジジュースです。フルーツやお野菜の時と同じように直列というつなぎ方で実験すると、見事に点灯。その順番を入れ替えてもちゃんとつきました。
この実験のとき金属板をのぞいてみると、なにやら小さな泡がつき始めていることに気づきました。どうやらここに電池の仕組みのなぞが隠されているようです。


スイカやレモン、お豆腐の中ではいったいどんなことがおきているのか?電極板についた小さな泡を手がかりにその仕組みを大阪大学の河崎教授に尋ねてみました。わかりやすくするためにレモンやスイカの代わりに電気を通しやすい希硫酸と呼ばれる液体をモデルにして説明してあります。
●電池の仕組みはこうなっています



難しいので解説します しっかり勉強しよう!
1・電子の誕生
液体につけた亜鉛板が溶け始め、小さな泡が発生します。このとき亜鉛イオンと電子が生まれます。
2・電子の移動
亜鉛イオンは溶液の中に溶け出し、電子はリード線を通って銅板の方に動きはじめます。
3・電子の受け取り
銅板に移動した電子は溶液のなかにある水素イオンとくっついて、水素ガスに変化。ガスは小さな泡となって銅板の表面にくっつきます。(あまりに小さくてその泡を実験班は見落としていました)水素は亜鉛よりもイオンになる力が弱い。だから電子とくっつき水素ガスにもどる。電子とくっつきたい水素イオンは次々と、電子を受け取り、亜鉛板は電子を送る。こうして電気が流れる。
レモンやスイカ、鶏肉でも同じようなことが行われているんだね!

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