J-POWER初の太陽光発電所を新たな再エネ事業開発の礎に。

POWER PEOPLE

姫路市大塩太陽光発電所(兵庫県姫路市)

J-POWERは、日本の全水力発電設備の2割近いシェアを有する水力発電事業に加え、近年は風力発電事業で全国第2位、地熱発電事業では第3位の規模を誇るなど、再生可能エネルギー(以下、再エネ)のトップランナーとしての進展を加速している。

ほかにも生物資源を有効活用するリサイクル・バイオマス事業なども手掛けているが、そうした多種多様な再エネ事業開発を通じて培った技術やノウハウを活かして取り組もうとしているのが太陽光発電。姫路市大塩太陽光発電所は、その一つとして2024年11月に営業運転を開始した。

「この発電所は規模(最大出力1,999kW)こそ大きくないものの、J-POWERグループ初となる太陽光発電プロジェクトです。担当者として緊張感をもって取り組んでいますが、新規事業を一から組み立てるやり甲斐や醍醐味がそれを上回っています」

そう語る佐藤匡さんは情報通信職として入社し、これまで北海道や愛知県の事業所で通信事業に携わり様々な経験を積んできた。現在、この姫路市の設備に加え、ほぼ同時並行して開発が進む北九州市響灘太陽光発電所(最大出力2万9,999kW)という大規模設備も併せて担当している。

「グループ各社や協力会社との調整業務やスケジュール管理業務に携わっていましたが、皆様の力強い支えがあって乗り越えてこられました」と実直に語る横顔は精悍(せいかん)だ。

再エネ事業開発に取り組むことができた充実感を胸に、佐藤さんはさらなる精進を誓っていた。

取材・文/内田 孝 写真/斎藤 泉

ソーラーパネルで発電した直流の電気を交流に変換するパワーコンディショナー(PCS)を目視点検する佐藤さん。
発電所内に16カ所あるPCSから送られてくる電気を集約し、電力系統に接続可能なレベルまで電圧を高める変電設備。
発電所入り口には5カ国語で立ち入り禁止と掲示している。
発電所の運転状況やセキュリティ情報などはリアルタイムで把握され、スマホからも確認できる。
協力会社スタッフとの綿密な打ち合わせ。

PROFILE

J-POWER再生可能エネルギー事業戦略部
戦略室 事業推進タスク
佐藤 匡(まさし)