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未来につながる火力発電をつくり上げる

高栁 宜孝

J-POWER’S STAFF MEMBER

高栁 宜孝

火力エネルギー部 火力技術室

工学研究科 航空宇宙工学専攻

2009年修了

現在の仕事内容について

環境負荷を低減する石炭火力発電所を設計。

私が所属する火力技術室は、石炭ガス化をはじめとした石炭高度利用や低炭素発電技術、火力発電設備に関するエンジニアリング業務を行っている部署です。現在は、石炭火力発電所を電力安定供給と環境負荷低減が両立する発電所へとアップサイクルするプロジェクトを推進しており、石炭ガス化技術やバイオマス燃焼技術を既存の設備に組み合わせる設計を行っています。その中で私は、設備の信頼性や経済性などさまざまな条件を考慮し、既存設備の調査や社内外との協議を重ねながら、最適な設備設計に向けた検討を進めています。“脱炭素”という世界的な流れに深く関わる部署に所属し、そこに自らの設計や思いを組み込めることが今の仕事の醍醐味です。

高栁 宜孝

J-POWERで働く理由

自分で設計した設備が将来に残る。

ライフラインに関わる仕事をしたいという思いがあり、インフラを支える業界を志望していました。もともと機械に興味があったことから、細かい機器の集合で成っている発電所に魅力を感じ、発電設備に触れることができるJ-POWERへの入社を決めました。入社して初めは徳島・橘湾火力発電所、次に広島・竹原火力新1号機建設所で勤務し、現場での運転や建設に携わりました。現場で働くことで発電所の設備や燃料の流れを目の当たりにし、自分の手で電力供給を担っていることを実感できたことは、得がたい経験になりました。今は現場から離れていますが、自分が設計したものを将来にわたって残せることが、新たなやりがいとなっています。

所属する組織のミッション

火力エネルギーの脱炭素化を実現。

電気を大量に生産でき、発電量の調整も容易な火力発電は、当社の使命の一つである電力の安定供給において重要な役割を担っています。脱炭素社会に向けた世界的な潮流の中、その実現に向けて火力発電事業はますます注目度が高まっている分野です。2050年のカーボンニュートラルと水素社会の実現に向けた当社のロードマップ「J-POWER“BLUE MISSION 2050”」では、未来につながる火力発電の姿を描いています。ロードマップに描いた姿を実現し、環境負荷を減らしながら必要なエネルギーを供給することで、日本と世界の持続的な発展に貢献することがミッションです。

高栁 宜孝

印象に残っている仕事

一致団結してつくり上げた巨大な発電所。

広島県に建設していた竹原火力新1号機建設所には石炭を燃焼して蒸気を発生させるボイラ関連設備の担当として配属され、2020年の営業運転開始を見届けるまで携わることができました。建設中は数多くの調整事項に対応することが求められる一方、工事期間が決まっているためスピード感も重要です。機器一つの試運転をするだけでも、試運転設備の据付メーカーだけでなく、その周辺設備の関係者、当社の運転担当部門、プラントの運転に必要な電気、水などのユーティリティを管理する部門、時には官庁など、調整先の多さに苦労しました。上司からは「もっと周囲の力を頼るように」とのアドバイスもあり、困ったときは早めに質問や相談をして、社内外の多くの方に助けてもらいながら業務を進めました。発電所という巨大な設備が着々と組み上がっていく姿を見ながら、さまざまな関係者と一丸となって協力し合うことの重要性を実感する経験となりました。

私のパワーの源

お土産

J-POWERの拠点は全国に広がっているので出張の機会も多く、帰りに駅や空港でお土産を買うのを楽しみにしています。家族がみんな甘党なのでお菓子を選ぶのですが、持ち帰ったお土産を一緒に食べて「おいしい!」と笑顔になってくれるとうれしいですね。家族の一番人気は博多の銘菓『とおりもん』で、柔らかい食感と優しい甘さに癒やされます。今は本店勤務で帰宅途中にもお店が多いので、普段もたまにケーキを買って帰っています。

高栁 宜孝

オフタイムの過ごし方

家族と過ごす時間が何よりの癒やし。

休日は妻と5歳の長女との家族3人でゆっくり過ごします。近場のショッピングセンターへ買い物に行ったり、温泉などに1泊旅行に行くこともあります。家で娘と過ごすのも楽しい時間で、絵本を読んだり、おもちゃを部屋の中に隠して「宝さがしごっこ」をしたり、お気に入りのアニメのキャラになりきって遊ぶこともあります。大きくなってできることや一緒に遊べることが増えてきたので、これからは今まで以上に家族の時間が充実して楽しみも増えそうです。

専攻がいきていること、入社するまで知らなかったいいところ

大学時代に学んだ基礎知識が活躍。

流体力学や熱力学、材料科学などの大学で学んだ基礎的な工学は、火力発電所の運転や設計業務の中で思っていた以上に必要となります。業務のために、大学の講義で使用していた参考書やノートを押し入れから引っ張り出してきたこともありました。知識の背景があることで、発電所で起きた事象の理解や、設備設計に対する考察をより深めることができたように思います。

CAREER STEP

高栁 宜孝
2009

火力発電部 橘湾火力発電所 発電グループ

火力発電所の運転業務

2017

火力建設部 竹原火力新1号機建設所機械電気グループ 兼火力発電部竹原火力発電所技術グループ

火力発電所建設プロジェクトの施工管理業務

2020

火力エネルギー部 竹原火力新1号機建設所技術グループ

火力発電所建設プロジェクトの清算業務

2020

火力エネルギー部 火力技術室

火力発電設備のエンジニアリング業務

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