ぷらすまいなす はじめにもどる
vol.3 食べ物で発電!?   1/5ページ

●え、レモンが電池になるの?
「レモンが電池になる」。エネルギーの不思議やおもしろさについてあれこれ探すうちに、こんな話を耳にしました。「レモン以外にもいろんなものから電気をとりだせるんじゃないですか?エネルギーのおもしろさって意外と身近なところにあるんですよ。キッチンを見渡してみてください」。大阪大学教授・河崎先生はこう話してくれました。レモンが電池になるなんてそれだけでも驚きですが、ほかにもキッチンに電池になるようなものがあるなんて。半信半疑ながらも実験班はいろんなものに挑戦することにしました。

アドバイスをくれた人 大阪大学大学院工学研究科 河崎善一郎先生
 
実験必要なもの
電池のようにフルーツから電気が本当にとりだせるのか
確かめるために、以下のようなものを用意しました。
レモン これが電池のもと? 銅板 電気をとりだすためにフルーツにさきこむ金属の板。 クリップ付きリード線
LED 亜鉛板 とっても小さなエネルギーなので、弱い電気でも通すもの。
とりだせる電気が非常に弱いため、小さなエネルギーでも光るLEDを用意しました。パソコンや携帯電話、CDプレーヤーなどいろんなものに使われています。(2V20mA) 銅板と反対側にさして、電気をとりだします。 テスター
こんなものを用意しました! 電気エネルギーが本当に発生しているのかを確かめるために。
LEDの明かりを見やすくするためフードを手作りしました。
実験で使った食品は、絶対に食べないでください。
 ●レモン電池実験、開始!
※実験で使った食品は、絶対に食べないで下さい。
レモンから電気をとりだすために、2つの金属板を差し込みます。1つは銅の板。もう一方が亜鉛という金属の板です。この2つが電池のプラスとマイナスの役割をします。この金属の板にリード線をつなぎ、LEDが光るかどうかを試してみました。

※LEDには、プラス極とマイナス極があります。線の長い方がプラス、短い方がマイナス。これを間違うとつきません。

あれ?光りません
仕組みは間違っていないはずですが、LEDは光りません。しばらく待っても結果は同じ。LEDはプラスとマイナスを間違えると電流が流れないので、つなぎ方を逆にしてみましたがそれでもだめ。どこかに問題があるのでしょうか?

LEDがつかないのは… エネルギーが弱いのかも…。電池をいくつもつなぐ方法でやってみたら。
 ●レモン3個でふたたびチャレンジ
※実験で使った食品は、絶対に食べないで下さい。
電池を1列につなぐのと同じやり方でレモンを3個並べて再チャレンジ。
 
 
LEDが光りました。レモンが電池と同じようにエネルギーを発生させていることがわかりました。
 
 
※レモンは直列に並べてください。写真のように「銅板→亜鉛板→銅板→亜鉛板→銅板→亜鉛板」とつなぐことが大事です。
 


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