写真:原 愛梨

本気人 #005

書道アーティスト

原 愛梨

時代の変化に合わせながら、
書道を世界に広めていきたい。

写真:原 愛梨

書道と絵を組み合わせた書道アートという斬新な作品を生み出し、いま多くのメディアで注目を集める書道アーティスト 原愛梨さん。そんな原さんに、『荘川桜書道アート』の制作秘話やご自身の本気について語っていただきました。

―今回の作品『荘川桜書道アート』には
どんな想いを込められたのですか?

J-POWERさんが地域や環境を大切にしながら電気を作っていることに共感して、荘川桜の雄大さ、それを守り続けてきたJ-POWERさんの優しさが織り重なり合った美しさを表現したいと思って書きました。たくさんの歴史や想いの詰まった荘川桜の生命力を感じてもらえたらなと思います。

―特にこだわったポイントはありますか?

荘川桜の幹の部分です。荘川桜の中心となる幹の部分をJ-POWERさんが使命とする言葉で構成することで、「誰がどんな想いでこの言葉を選んだのか?」「この桜はなにを思って生きてきたのか?」そして、その使命が今もJ-POWERさんの支えとなっていることを感じてもらいたいなと思って、幹の部分には特にこだわりました。

書道アートは、遊び心から生まれた。

写真:原 愛梨

―小さい頃はどんな子どもだったんですか?

書道を始めたのは2歳の時で、3つ上の姉がやっていたのを真似して始めたのがきっかけです。最初は先生が褒めてくれるのが嬉しくて、そこからのめり込んでいきました。書道の魅力は、文字に想いを込められるところ。例えば、1本の線や点でも書き方が違えば伝わる想いも違ってきます。だから、線の流れやかすれ、文字の息づかいなど、本当に細部まで注意します。今も、たった一本の線でも納得がいくまで、何百枚何千枚と書き続けますよ。

―書道アートは、どのようにして生まれたのですか?

それまではふつうに書道家として活動をしていたんですけど、個展を開いたときに興味を持ってもらえる人とそうでない人の差が激しくて。でも、絵なら興味を持ってもらえるのかな?と思って、文字と組み合わせてみたことがきっかけでした。あと、もともと書道を世界に広めたいという想いがあって、絵なら世界共通だから言葉の枠を超えることができるかな?という想いもありました。

―書と絵を組み合わせる発想がすごいですよね!

オリジナリティって、遊び心だと思うんです。持っている技術にちょっとした遊び心を加えたものがオリジナリティで、私の場合は書道に遊び心で絵を組み合わせることで生まれたのが、書道アートでした。

―最初の作品は『鶴の恩返し』
Web動画『本気人#005原愛梨』参照)ですよね?

書道以外にもう1つなにか日本の文化を広められたらなと思って日本昔ばなしを題材にしました。中でも、『鶴の恩返し』は、私が一番好きなおはなしだったんです。最初に鶴の写真を見て、白黒で墨と相性の良い生き物だと思って、書いてみたらできたって感じでしたね。でも、それまでに墨や筆で絵を書いたことはなかったです。

作品が完成するのは、書き終わったときではなく、
誰かに想いが伝わったとき。

―書道アートをどのように楽しんでもらいたいですか?

書という概念を捨てて見てもらいたいですね。実は作品の中のいろんなところに仕掛けを隠していたりもするので、そういうものを探していただけたりすると、最高に面白いと思います。例えば、馬を書いてくださいってなった時に、ただ馬を書くのではなくて、何かしらひねりを加えています。遊び心で見た人を驚かせたいというのがあるので、いつもどこをひねろうかな?って、考えています。

写真:原 愛梨

―作品で楽しませたいという気持ちが強いんですね!

私は、作品は書いた時ではなくて、誰かに見てもらって想いが伝わった時に完成すると思ってるんです。だから、作品の中にストーリーや背景、想いを盛り込んで、それが伝わった時に、書道アートはより輝くと思っています。逆に見る人にどう感じてもらいたいか?という想いがないとなにも作れなかったりします(笑)。

―今後はどんな活動をされるんですか?

世界に書道を広めていくための活動をしたいなって思っています。書道も最初はただ文字を書いただけのものでしたが、時代の変化とともに芸術として変化してきました。だから私も、時代の変化に合わせて書道を書道アートという形で変化させながら、世界に広めていきたいなと思っているんです。あと、最近手書きで書く機会がすごく減っていますが、そんな今だからこそ手書き文字の大切さ、温かさ、肉筆文字の素晴らしさっていうのを、次の世代の人に伝えていければなと思っています。

―原愛梨さんにとっての本気とは?

私にとっての本気とは、自分の心と戦う決意です。自分の限界を超えて夢を追いつづける。私は師匠が亡くなる前に最後の教えとしていただいた『腕に身につけた技術は誰にも盗めないから、一生磨き続けなさい』という言葉をずっとずっと大切にしていて、うまくできない時も諦めないで、何回も何回も自分が表現したいものが形になるまで挑戦することを大切にしています。逆に、もっとよくできるんじゃないか?って何回も書くうちに路線変更することもよくあって、最初と全然違うものになったりすることもありますね(笑)

写真:原 愛梨
原 愛梨

1993年10月2日生まれ、福岡県出身。TWIN PLANET所属。
2歳から書道を始め、最年少で文部科学大臣賞受賞。
多様な観点での文字を使った書道アートで、スポーツをテーマにした作品をメインにTwitterに投稿したところ、各界のスポーツ選手から大きな反響を呼んだ。
親しみやすい性格と、天真爛漫なキャラクターを武器に、メディアやイベント等、ジャンルを問わず幅広い分野で活躍する今注目の若手書道アーティスト。

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