奄美大島 油井岳展望台
奄美大島の南、伊須湾にかかる天の川。その向こうから月が昇り始めた。
月が高く昇り、星が見えにくくなってしまう前に、日本最大のシダ、ヒカゲヘゴとともに撮影した。天の川もヒカゲヘゴも太古から変わらないもの。いにしえの人々に思いを馳せる時間でもあった。
撮影:館野二朗
田原の海霧
冷え込んだ朝に海霧が発生することで有名な田原の海岸(田原の海霧)。
日の出前には薄かった霧も、日が昇るにつれ太陽が霞むほどに発生し、想像以上に幻想的な光景となった。
気温は氷点下だったが、寒さを忘れるひとときであった。
撮影:館野二朗
流氷
ロシアのアムール川で誕生した流氷はオホーツク海を渡り知床半島に流れ着く。
そして知床半島を回り根室海峡にまで流れてくる。この時、流氷だけではなく、オオワシやオジロワシも多く飛来するのが羅臼沖の特徴だ。鳥たちを観察しているとあっという間に時間が経ってしまう。
撮影:館野二朗
馬渡川桜並木
映画のロケ地にもなった桜並木。春には川沿いの桜が一斉に咲き、のどかな里風景を彩る。
ナノハナが咲く場所や残雪の月山を臨める場所もあり、さまざまな春を見つけることができる。
川に映る姿や、木漏れ日、星空など、明け方から夜まで桜の撮影を楽しんだ。
撮影:館野二朗
吉野山
献木として植え続けられたシロヤマザクラは、今では3万本ともいわれており、満開の時は圧倒的なスケールで迎えてくれる。
そのシロヤマザクラは可憐で、控えめ。ソメイヨシノとはまた違った良さがある。
撮影:館野二朗
奥入瀬渓流
全長約14kmにわたる奥入瀬渓流は自然林の中を流れ、四季を通して魅力的な場所だ。
特にヤマツツジが咲くころは、新緑に鮮やかな色のアクセントがもたらされ、より美しい情景となる。
せせらぎの音や、ひんやりとした空気も気持ちがよい。
撮影:館野二朗
星峠の棚田
幾重にも重なる水田が美しい風景を作る、星峠の棚田。
鳥のさえずりとともに夜が明ける。日の出前から発生した雲海は棚田を見え隠れさせ、幻想的な演出をしてくれた。
谷あいの棚田の、その曲線や傾斜のなんと美しいことか。
撮影:館野二朗
西表島
国内最大のマングローブ原生林を有する西表島。その遠浅の海にたたずむ一本のヒルギを長時間露光で撮影。
水面をフラットにし、雲を流して動きを出した。さえぎるもののない場所で、嵐にも倒れることなく、この木は立ち続けている。
撮影:館野二朗
大川の滝
ゴーゴーと大きな音を立てて流れ落ちる、屋久島最大の滝「大川の滝」。
落差88m、迫力が魅力のこの滝にできるだけ近づく。
風が生まれ、蒸し暑さが吹き飛ばされる。水しぶきを感じながらの撮影。
撮影:館野二朗
釜磯海岸
鳥海山の雨や雪解け水が、海底や砂浜から湧き水として出ていることで有名な「釜磯海岸」。
夕焼け空が、引き波の残った砂浜に映り、美しいリフレクションを見せてくれた。
ミネラルをたくさん含んだ湧水は海を育み、そこに住む生き物に恩恵を与えていると聞く。
撮影:館野二朗
八幡平
秋の八幡平。岩手と秋田を繋ぐ八幡平アスピーテラインの途中、山の中の小川に下りると、色とりどりの紅葉が川岸を彩っていた。
高低差に富んだこの高原道路では、植生、天候など標高による環境の違いを目の当たりにできておもしろい。
撮影:館野二朗
白金青い池
青い色が特徴の「白金青い池」。
前の晩に降った雪が、水の青さ、白樺やカラマツの黄葉に重なり、前日とはまったく異なる特別な姿を見せてくれた。
季節の変わり目にしか見られない景色である。
撮影:館野二朗
猪苗代湖より磐梯山
真冬の猪苗代湖からの磐梯山。風もなく、とても穏やかな湖はまさに鏡のように山や空を映し出す。
夏にはにぎわう浜も、この時期は誰もいない。
ここを訪れるたび、温かいコーヒーを手に山をひととき眺める。時間が静かに流れていく。
撮影:館野二朗