vol.2 身近なエネルギー・自転車発電に挑戦!   4/5ページ

●もう少し小さなエネルギーで
  動くものを試してみよう
ここで取材班は実験の方向性を大きく変更することに。いきなりパンを焼いたり、ゆで卵をつくるなんて大きな力を必要とするものではなく、小さな力でも動くものに発想をスイッチしたのです。「壁にぶつかったからといってあきらめない、これも人間のエネルギーのひとつかもしれませんよ」という実験班の声に後押しされて、いざ再出発です。用意したのは電池で動くもの。自転車のライトがつくのですから、これぐらいなら大丈夫でしょうと、実験を開始したのですが、いきなり壁にぶつかりました。
 
実験その3 扇風機を回せるか!?※危険ですので、くれぐれもマネをしないでください。

ゆで卵はできなくても電池で動く扇風機なら…。

つないでみました。が…

そう、自転車の発電機でつくられ
る電気は「交流」だったのです。
直流・交流って?
電気エネルギーには大きく2つの種類があります。ひとつが直流。もうひとつが交流です。直流のもっとも身近なものは乾電池。これは電気の流れが一定の向きにしか流れず、いつも同じ強さで一直線に流れるので、こう呼ばれています。一方、交流のもっとも身近なものは家庭用の電気。直流と違い、電気の流れが交互に行き来するようになっています。自転車の発電機がつくり出すエネルギーは交流。つまり、このままでは使えないので「ブリッジダイオード」と呼ばれる装置を使って交流を直流に変換しました。
交流を直流に変えるヒミツ兵器! ブリッジダイオード


ブリッジダイオードで直流に変えてみると…。
みごと!扇風機は回り始めました。

実験その4 ラジオは聞けるのか!?※危険ですので、くれぐれもマネをしないでください。

気をよくした取材班は、いろんなものを動かすことに目覚め、ラジオを聴いてみることに。

ペダルを1回転させないうちに
音楽が流れはじめました。

実験その5 おもちゃの車はどうだろう!?※危険ですので、くれぐれもマネをしないでください。

車を動かしてみたい。そんな壮大な夢の前にまずは電池で動くモーターをつけたおもちゃの車に挑戦。

自転車で走る車(の、おもちゃ)!
しかも、動かしている人間はどこか涼しげ。

前のページへ 次のページへ

Copyright (c) 2004,電源開発株式会社 All rights reserved.