大間原子力発電所の配置計画の見直しについて
平成15年2月10日
電源開発株式会社
当社は大間原子力発電所(青森県下北郡大間町)の配置計画の見直しについて具体的な準備を開始することとし、本日、経済産業省、青森県及び地元3か町村(大間町、風間浦村、佐井村)並びに関係のご当局にご説明をいたしております。内容は、現行計画の原子炉建屋の中心を、既取得の敷地範囲内で、南側に約200m程度移動する発電所配置計画に見直すための調査・設計等を開始するというものですが、配置計画の見直しに伴う発電所主要諸元等は現行計画どおりであります。

当社はこれまで建設予定地の未解決地権者との交渉を鋭意重ねてまいりましたが、残念ながら早期解決は困難と判断せざるを得ない状況にあります。
一方、昨年12月17日には大間町長、議会の方々が、本年1月23日には地元3か町村の首長、議会の方々が当社を訪問され、炉心位置変更を含むあらゆる可能性を検討し一日も早く本格着工をするようにとのご要請をいただきました。

当社といたしましては、地元の強いご要望並びに原子燃料サイクルの推進、地球温暖化対策に応えるためにも、早急に計画実現の見通しを立てることが必要と判断し、慎重な検討の結果、このほど配置計画の見直しについて具体的な準備を開始することとしたものです。
この場合、必要とする調査・設計の期間を考慮しますと、現状では着工・運転開始ともに、遅れても2年半程度となる見通しですが、今後、詳細につきましては、調査、設計の見直し等を踏まえて詰めてまいります。
いずれにいたしましても、大間計画につきましては、早期に実現するよう、最大限努力してまいりたいと考えております。

つきましては、安全の確保を大前提に環境に配慮しつつ、地元の皆様と一体となって大間計画を進めてまいりますので、関係各位のご理解ご協力をお願い申し上げます。
大間原子力発電所計画 主要諸元等

発電所の位置 青森県下北郡大間町大字大間及び大字奥戸
電気出力 138.3 万kW
原子炉型式 改良型沸騰水型軽水炉(ABWR)
燃  料 低濃縮ウラン、ウラン・プルトニウム混合酸化物
原子炉熱出力 392.6 万kW
復水器冷却水
取放水
放水位置:西護岸前面海域に設ける放水口より放水
温排水放水方式:水中放水方式
使用量:91 立方メートル/s
お問い合わせ先
青森:大間原子力建設準備事務所 広報グループ (笹木)
TEL. 0175‐37‐2125
東京:本店 総務部広報室 (辻村)
TEL. 03‐3546‐2211
以上
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