シリア国バニアス火力発電所改修計画
コンサルタント業務の受注について
平成11年10月14日
電源開発株式会社
当社は、このたび、シリア発送電公社より、同国バニアス火力発電所改修計画に関するコンサルタント業務を受注いたしました。

バニアス火力発電所改修計画の概要
シリア国 バニアス火力発電所改修計画は、我が国の無償資金協力業務として進められるものです。
バニアス火力発電所3,4号機(170MW×2基)は、我が国の有償資金協力により1989年に完成しましたが、その後資金および技術力不足等によりオーバーホールが実施されずに運用されており、故障多発等により稼働率が低下しています。シリア国の電力供給能力は需要に十分な対応が出来ない状況であることから、同国は日本政府に対し無償資金協力によるメジャーオーバーホール(4年に1回程度)技術の移転およびそれに必要な資機材供与を依頼してきたものです。
また、本件は、我が国が実施するリハビリ無償(有償資金協力によって完成した案件の中で、リハビリが必要であるにもかかわらず、緊急性、収益性、規模などの観点から有償資金協力での対応が困難なものを、無償資金協力で手当てできるようにしたもの)の最初の案件です。

当社受注業務の概要
当社は本業務に関して、本プロジェクトの詳細設計、入札および施工監理業務に従事するコンサルタントとして国際協力事業団よりシリア国政府に推薦を受けました。その後契約交渉を行った結果合意に達し、外務省による契約認証手続きが終了したことからこのたび技術協力の任に当たることとなったものです。
今回受注したコンサルタント業務の内容は、同計画に関する詳細設計、入札監理および施工監理業務であり、(1)メジャーオーバーホール共同作業(工事:シリア、技術指導:日本)、(2)メジャーオーバーホールに必要な改修部品の供給、(3)技術指導を行うスーパーバイザーの派遣・技術移転他からなります。
契約期間は、外務省による契約認証日(平成11年9月)より平成12年12月まで、契約金額は73百万円です。
なお、当社がシリア国の案件に関して技術協力プロジェクトを受注し、実施するのは初めてであり、これにより当社の国際協力プロジェクトは累計で52カ国、165件となります。また、当社が我が国の無償資金協力に関して技術協力プロジェクトを実施するのは本件が初めてとなります。
以上
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