奥只見発電所・大鳥発電所増設工事における
ISO14001の認証取得について
当社は、奥只見・大鳥増設建設所において、本日、環境マネジメントシステム(EMS)の国際規格である「ISO14001」の認証を取得しました。認証登録の範囲は、「奥只見発電所及び大鳥発電所の増設工事に伴う工事管理活動」を対象としています。
奥只見・大鳥増設建設所は、昨年10月に、自主的なEMSを構築し、その運用を行ってきたところですが、今年6月以降、審査登録機関の一つである「日本検査キューエイ株式会社」による審査が行われた結果、ISO14001の規格に適合していることが認められました。
なお、設置期間が有期限である建設工事機関がISO14001の認証を取得する事例は過去になく、国内で初めてのケースになります。
今年7月1日から本格工事を行っている奥只見発電所・大鳥発電所増設工事を行う区域は、越後三山只見国定公園内に位置し、イヌワシなどの貴重鳥類が生息する自然豊かな地域であることから、環境保全対策には万全を尽くしながら工事を進めています。EMSは、環境保全対策を確実に実行するための手段として導入したもので、建設所長が表明した「環境方針」の下で、「PDCAサイクル」を繰り返し行い、継続的な環境改善を図ります。今般ISOの認証登録となったことを機に、EMSの着実な運用を通じて、環境保全への取り組みに一層努めて参る所存です。
【参考】EMS:Environmental Management System
ISO14001: |
国際標準化機構(International Organization for Standardization 1947年設立,本部スイス)で1996年に発行された環境マネジメントシステムの規格 |
認証の業務分類: |
「電力」及び「建設」です。 |
PDCAサイクル: |
Plan(計画)-->Do(実施)-->Check(点検及び是正)-->Action(見直し) |
【奥只見・大鳥増設建設所の概要】
所在地 新潟県北魚沼郡小出町大字小出字坂之下938番地
所長 堀正幸
計画概要
[奥只見増設]所在地:福島県南会津郡檜枝岐村
既設奥只見発電所(阿賀野川水系只見川上流部、ダム水路式、36万kW)に隣接して水路・発電所を新設し、既設のダム・貯水池を利用して、20万kWの増出力を図る計画です。
[大鳥増設]所在地:福島県南会津郡只見町
既設大鳥ダムの右岸に、取・放水口、水路及び地下発電所を新設し、既設大鳥発電所(同上、ダム式、9.5万kW)のダム・貯水池を利用して、8.7万kWの増出力を図る計画です。
工程
平成05年07月 福島県、新潟県及び関係箇所に地形地質等等調査の申し入れ
平成05年10月 地形地質等調査開始
平成07年03月 環境影響調査書提出、縦覧(地元へ建設申し入れ)
平成07年07月 第130回電源開発調整審議会に上程
平成11年07月 本格着工
平成14年06月 運転開始(予定)
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