平成11年度 JETRO「地球環境・プラント活性化事業等調査」
および「ロシア総合開発支援調査」に関する技術協力事業の受託について
平成11年8月12日
電源開発株式会社
当社は、このたび、日本貿易振興会(JETRO)が実施する平成11年度「地球環境・プラント活性化事業等調査」および「ロシア総合開発支援調査」に関する技術協力事業として、下記4件を受託することが内定いたしました。
  1. ミャンマー国ヤンゴン地区350MWコンバインドサイクル発電所開発計画調査
  2. インド国バクレシュワール火力発電所4&5号機増設事業
  3. ルーマニア国タルニッツア揚水発電計画調査
  4. ロシア国ブレア水力発電事業化調査
「地球環境・プラント活性化事業等調査」は、地球環境問題への対応の一環として、発展途上国や市場経済移行国地域における地球温暖化対策等の環境円借款事業の対象となりうる有望案件の発掘・形成の促進と、深刻な経済状況に陥っている途上国の持続的な経済成長のために円借款事業の対象となりうる案件発掘・形成の促進を目的に、JETROが調査案件の公募を行ったものです。
また、「ロシア総合開発支援調査」はロシアの経済発展に資する環境案件等重要なインフラ整備プロジェクトの実施を目的として、JETROが調査案件の公募を行ったものです。
当社はこれに応募し、今般、上記4件が採択されることとなったもので、今後JETROと契約条件等につき交渉を行い、合意に達し次第技術協力の任に当たる予定です。今回の受注により、当社の国際協力プロジェクトは累計で50ヶ国、164件となります。

<各プロジェクトの概要>

  1. ミャンマー国ヤンゴン地区350MWコンバインドサイクル発電所開発計画調査
    ミャンマー国ヤンゴン地区の350MWコンバインドサイクル発電所新設、およびユワマコンバインドサイクル発電所改修(既設機器の廃棄及び350MW級発電所の新設)に関する調査を実施する。
    高効率のコンバインドサイクル設備の導入により、既存の低効率ガスタービン火力発電所を代替することで燃料消費削減が可能となり、大幅なCO2排出量削減が期待される。


  2. インド国バクレシュワール火力発電所4&5号機増設事業調査
    現在インド国西ベンガル州において円借款により建設中であるバクレシュワール火力発電所1,2&3号機に引き続き予定されている4&5号機増設事業(出力は210MW×2基、合計420MW)に関する調査を実施する。
    高効率発電ユニットの導入により、既存低品位石炭火力発電所を代替することで燃料消費削減が可能となり、大幅なCO2排出量削減が期待される。


  3. ルーマニア国タルニッツア揚水発電計画調査
    旧ソ連製の老朽化した発電設備の近代化、新規電源導入による電力需給の安定及び電力の質・信頼性向上が求められているルーマニア国において、電力のピーク対応のために計画されている大規模揚水発電設備(1,000〜1,200MW)に関する調査を実施する。
    夜間の余剰電力を揚水発電し効率的な電力運用を行うものであり、火力発電所を代替することで燃料消費削減が可能となり、大幅なCO2排出量削減が期待される。


  4. ロシア国ブレア水力発電事業化調査
    ロシア国極東地方で計画され、1976年に着工したものの資金不足により工程が大幅に遅れているブレア水力発電所(出力は335MW×6基、合計2,010MW)に関する調査を実施する。
    水力資源を活用し電力需要に対応するものであり、火力発電所の建設を代替することで燃料消費削減が可能となり、大幅なCO2排出量削減が期待される。
    なお、本プロジェクトは日商岩井(株)とのJVで実施予定。
以上
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