大間原子力発電所の電源開発基本計画の組み入れについて
平成11年8月3日
電源開発株式会社
本日開催された第141回電源開発調整審議会において、当社の大間原子力発電所が国の電源開発基本計画に組み入れられることが決定されました。
大間原子力発電所計画は、平成7年8月の原子力委員会決定に基づき、国及び9電力会社の支援のもと、プルサーマル計画の一環として全炉心でのMOX燃料利用を目指すものであり、軽水炉におけるMOX燃料利用計画の柔軟性を拡げるという政策的な位置付けを有し、ウラン資源の有効利用に資するものであります。
計画の推進に当たりましては、安全性・信頼性の確保を大前提に、地元の皆様方に引き続きご理解、ご協力をいただきながら進めて参ります。
【大間原子力発電所計画の概要】
発電所名称 大間原子力発電所
計画地点 青森県下北郡大間町
最大出力 138万3千kW
原子炉型式 改良型沸騰水型軽水炉(ABWR)
燃  料 MOX燃料及びウラン燃料
工  程 平成14年3月 着工
平成19年7月 運開
【参考】
大間原子力発電所計画 主要経緯
年月 経緯
昭和51年04月 大間町商工会は大間町議会に対し、「原子力発電所新設に係わる環境調査」の実施を請願(議会は6月に請願を採択)。
昭和57年08月 原子力委員会は原子力開発利用長期計画において当社を実施主体とするATR実証炉計画を決定。
昭和59年12月 大間町議会は「原子力発電所誘致」を決議。
昭和60年06月 当社は青森県及び大間町、風間浦村、佐井村にATR実証炉計画への協力要請。
昭和61年04月 総合エネルギー対策推進閣僚会議は大間地点を「要対策重要電源」に指定。
平成06年05月 青森県の仲介・指導(5年12月)を経て、大間、奥戸両漁協は臨時総会を開催し、発電所計画同意及び漁業補償金受入等を決定。当社との間で漁業補償協定締結。
平成07年07月 電気事業連合会は通商産業省、科学技術庁、原子力委員会、動力炉・核燃料開発事業団、当社にATR実証炉計画見直し、フルMOX−ABWR建設を申入れ。
平成07年08月 原子力委員会はATR実証炉計画を中止し、代替計画としてフルMOX−ABWRの建設に当社が取り組むべき旨決定。
平成07年08月 当社は青森県及び大間町、風間浦村、佐井村に計画変更の申し入れ及び協力要請。
平成07年10月 当社、大間町、町議会は大間、奥戸両漁協に対し計画変更を申し入れ。
平成10年08月 大間、奥戸両漁協は臨時総会を開催し、計画変更同意及び漁業補償金受入等を決定。当社との間で変更漁業補償協定締結。
平成10年09月 当社は通商産業省に環境影響調査書を提出し、大間町及び隣接三町村で縦覧。大間町にて一般説明会を開催。
平成10年12月 通商産業省は大間町にて第1次公開ヒアリングを開催。
平成11年04月 風間浦村、佐井村は臨時議会を開催し、発電所計画等に同意。当社との間で協定締結。
平成11年07月 青森県知事は経済企画庁からの電調審付議に係る意見照会に対し、安全確保、防災対策等の意見を付して異議ない旨回答。
平成11年08月 大間原子力発電所計画は第141回電源開発調整審議会に上程され、平成11年度電源開発基本計画に組み入れられることが決定された。
以上
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