松浦火力発電所におけるISO14001の認証取得について
平成11年6月21日
電源開発株式会社
当社は6月18日、松浦火力発電所において、(財)電気安全環境研究所環境認証部(JET-EC)より環境マネジメントシステム(EMS:Environmental Management System)の国際規格「ISO14001」の認証を取得しました。

当社は、現在、「環境との調和をはかり、地域の信頼に生きる」との企業理念のもとに、環境保全に関する新たな行動原則として「新でんぱつ環境行動指針」を策定して、さまざまな取り組みを行っています。
その一環として、
  1. 環境管理レベル向上による業務執行体制の効率化と体質強化
  2. 環境問題に取り組む社員の自覚の一層の向上
  3. 地域の皆様や民営化後の投資家の方々からの信頼の向上
を目的に、昨年4月から松浦火力発電所において国際規格に準拠した環境マネジメントシステムの運用を開始しました。この運用状況を踏まえてさらに取り組みの強化を図り、このたび同発電所において当社で初めて認証を取得することとなったものです。

ISO14001は国際標準化機構(ISO:International Organization for Standardization)で制定した環境マネジメントシステムに関する国際規格の中核をなす規格であり、企業活動による環境負荷の低減など、環境保全への取り組みを継続的に改善する仕組みを構築するための要求事項が規定されているものです。

具体的には、まず組織の最高経営層が環境方針を定め、これに則った環境目的・目標・計画を定め(Plan)、これを実施するための体制・責任を明確にして、その計画を実施・運用(Do)し、それがうまく機能しているか自らチェック(Check)し、経営層がこれらの結果を見て全体の見直しを行い(Action)、環境方針に反映するというシステム(PDCAサイクル)を構築、運用することが要求されます。構築したEMSとその運用状況について第三者(審査登録機関)が審査し、規格に適合していることが認められるとISO14001の認証取得となります。

松浦火力発電所では所長を最高経営層、技術系所長代理を環境管理責任者とし、従業員一人ひとりの取り組み、環境保全関係法令等の遵守、廃棄物の適正処理とリサイクル、発電設備の高効率運転、EMSの継続的改善を掲げた環境方針のもと、ISO14001の規格に沿ったEMSを構築し、これを運用してきたものです。

尚、松浦火力発電所のEMS適用範囲は次の通りです。
  • 電源開発株式会社松浦火力発電所が管理する発電設備、および直営、委託、請負契約により実施される発電所の運用活動


  • 電源開発株式会社松浦発電所に勤務する電源開発株式会社社員および関連会社社員
今後、当社の火力部門については今年度内を目途にすべての火力発電所に環境マネジメントシステムを導入する計画です。水力・送変電部門では小出電力所(新潟県)で本年6月より運用を開始しており、今後順次、各所へ展開する予定です。また、建設部門では奥只見・大鳥増設建設所(水力:福島県、新潟県)をモデル事業所として、昨年10月より建設工事における環境マネジメントシステムの運用を行っています。さらに本店では、建設部、国際事業部を単位とし、計画・設計を対象とした認証取得に向けた取り組みも進めています。

今回の認証取得はこれら一連の取り組み成果の一つであり、今後はこのシステムの着実な運用による継続的な環境改善に努め、地域の皆様はじめ、多くの方々から信頼される発電所の計画・建設・保守・運用に努めてまいります。
以上
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