乾式排煙脱硫脱硝技術「ReACT」に関する米国ハモン・リサーチ・コットレル社との技術提携について
〜北米事業展開に向けて〜

平成21年10月14日
電源開発株式会社
ジェイパワー・エンテック株式会社



 このたび、Jパワー(電源開発株式会社、社長:北村雅良)の100%出資会社であるジェイパワー・エンテック株式会社(以下「エンテック社」、本社:東京都港区、社長:西山千里)は、乾式排煙脱硫脱硝技術「ReACT(Regenerative Activated Coke Technology))」に関して、米国大手環境設備メーカのハモン・リサーチ・コットレル社(Hamon Research-Cottrell, Inc、以下「HRC」、本社:米国ニュージャージー州サマービル市)と技術提携を行い、10月12日に契約を締結しました。

今後はHRCと協力して、ReACTの北米での事業展開を図っていきます。


  磯子火力発電所新2号機
  ReACT(Jパワー磯子火力発電所新2号機)
ReACTは、活性コークスを利用した排ガス処理技術のうちエンテック社の技術のことです(登録商標)。ReACTには、排ガス中の硫黄酸化物(SOx)、窒素酸化物(NOx)、ばいじん、水銀、ダイオキシンなど複数種の汚染物質を一括除去できるという高い環境性能を有し、さらに水をほとんど使用しないという特徴があります。ReACTは鉄鋼、石油化学、清掃工場など、国内で幅広く採用されていますが、Jパワーは1995年竹原火力発電所2号機への適用を始め、石炭火力発電所への高性能な排煙処理設備として導入を図ってきました。とりわけ、本年7月に営業運転を開始いたしましたJパワーの磯子火力発電所新2号機では、排煙処理設備の一部としてエンテック社が納入したReACTが、世界最高水準の環境性能に大きく寄与しています。

米国では排ガス中のSOx、NOx、ばいじんに加え、水銀の規制強化の方向に動いており、水銀を同時に除去可能なReACTは、米国内でのニーズが拡大するものと期待しており、本提携を通じて、これまで同種の技術がない北米の電力業界を始めとする産業分野にReACTの展開を図っていきます。

Jパワーグループは、これまで日本国内の石炭火力発電所において、環境保全技術導入の先陣を切ってきており、ReACTにおいても長年に亘る開発、運用経験、技術蓄積を足掛かりに、エンジニアリング事業を行っており、国内外の幅広い分野で環境負荷の低減に貢献することを目指しています。


  ハモン・リサーチ・コットレル社(HRC)について
    電気集塵機、バグフィルターの集塵装置を主力製品とする米国では五指に入る大手環境設備メーカであり、電力、石油、化学、鉄鋼等、多くの分野で多数の納入実績を有する。環境・エネルギー関連技術で100年以上の歴史を誇るHamon Group(本社:ベルギー)の傘下企業。



以上


【添付書類】



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