風力発電電力系統安定化等技術開発事業の採択について
—ウインドファームにおける出力変動対策技術の開発、
有効性及び実用性の検証—
平成15年9月3日
電源開発株式会社
当社は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下「NEDO」という。)が実施する、風力発電電力系統安定化等技術開発事業に対して、提案したところ、このたび採択されました。

本件は、NEDOが、ウインドファームにおける出力変動対策として、大容量、複数基を対象に、短周期の出力変動を抑える蓄電技術を開発し、その有効性及び実用性について検証し、風力発電の導入促進に資することを目的に公募を行い、採択されたものです。研究開発期間は、平成15年度より5年間の予定になっています。

本プロジェクトは、高出力運転特性に優れ、出力/容量の設計自由度が高いレドックスフロー電池を採用して、北海道苫前町の苫前ウインビラ発電所(出力30,600kW、風車発電機19台)において、全発電出力の短周期出力変動を平滑化する蓄電システムを設計・製作・設置し、実証試験を実施するものです。

電池規模については、従来単機風車で必要とされていた60%程度の電池容量を下回る経済的システムを構築するとともに、効率的な電池制御等の手法を追求するものです。

また、秋田県仁賀保町の仁賀保高原風力発電所(出力24,750kW、風車発電機15台)と岩手県葛巻町のグリーンパワーくずまき風力発電所(出力21,000kW、風車発電機12台)の出力データを採取し、上記結果を適用したシミュレーションにて最経済的電池規模の検討ならびにその発電電力平滑化を検証するものです。
以上
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