小学生親子向け 水力編@御母衣ツアー

エコ×エネ体験ツアー 水力編@御母衣小学生親子ツアー プログラムアドバイザー

エコ×エネ体験ツアー水力編@御母衣小学生親子編に参加して

圧倒的な量の水と岩、闇と光、自然と人間の知恵が重なる場所での実体験。自分自身で考えるよう構成されたプログラム。そして驚きと笑いに満ちた2日間でした。私にも3歳の息子がいますので、「もう少し大きくなって一緒に来たら、どんな反応をするだろう」と想像しつつ、たくさんの親子と話しながら楽しく参加させていただきました。
今回のツアーで特に印象的だったことを、3つだけ挙げてみます。
 まず、粘土や岩でできたダムの上に立ち、ダムの真下から巨大な構造物を見上げ、地下に入って水力発電機が実際に回る様子を見られたこと。これは、再生可能エネルギーの仕事をして12年の私にとっても初めての貴重な体験でした。
 次に、白川郷旧下山家とナイトウォークでは闇の中での灯りやホタルを通じて、昔の暮らしの工夫や自分の身体能力を再認識したこと。そして、庇の下で親子もスタッフも全員が協力し、ビショビショになりながら小さな水力発電機が回ったときの大きな歓声です。
 言葉にすれば数行のことですが、五感と頭をフル活用して得た知識はずっと忘れることなく刻まれていくでしょう。この学びをもとに、将来エネルギーや環境問題にそれぞれの立場から関わってもらえれば、とてもうれしく思います。

認定NPO法人 環境エネルギー政策研究所(ISEP)
山下 紀明

プロフィール:山下 紀明(やました のりあき)
認定NPO法人 環境エネルギー政策研究所(ISEP)

1980年大阪生まれ。
京都大学大学院地球環境学舎修士課程在籍中の2003年からISEPに関わり、自治体のエネルギー戦略作りを担当。2015年から京都大学経済学部非常勤講師として「特殊講義―地域主導の再エネ事業とキャリア」を担当。ドイツのベルリン自由大学環境政策研究センター博士課程に在籍し、大都市の自然エネルギー政策の比較研究を行う。