温室効果ガスのCO2を削減するためには発生する比率を低くすること、発生量全体を抑えることの両方が必要です。燃焼によって発生するCO2は同じ電気を作る場合、石炭は天然ガスと比べると2倍近くになりますが、日本の石炭火力は蒸気タービンの圧力や温度を超々臨界圧(USC※1)という極限まで上昇させる方法で、欧米やアジア諸国に比べ高い発電効率を実現しています。仮に日本のベストプラクティス(最高水準性能)を排出の多い米国、中国、インドに適用した場合には、日本のCO2総排出量に相当する約13億t-CO2の削減効果があると試算されています。
さらに、高効率化に向けて世界に先駆けて「石炭ガス化複合発電(IGCC※2)」「石炭ガス化燃料電池複合発電(IGFC※3)」といった次世代の最先端技術の開発に取り組んでいます。ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせた発電に、石炭をガス化して得られる水素などを利用した燃料電池を組み合わせれば、CO2排出量を2/3に抑えることも可能になります。
※1:Ultra−Super Critical
※2:Integrated coal Gasification Combined Cycle
※3:Integrated coal Gasification Fuel cell Combined cycle


燃料が燃えるときCO2が出ることは避けられません。そこで発生するCO2そのものを回収し封じ込める「二酸化炭素回収・貯留技術(CCS※4)」の開発が進められています。
CCSは発電時に発生したCO2を回収し地中へ閉じ込める方法で、国内外の機関が研究を進めています。将来、世界のCO2排出量の約100年分に相当する2兆t-CO2を世界全体で貯留できる可能性があるといわれています。
※4:Carbon Capture & Storage









