日本と世界のエネルギー事情

地球温暖化問題

二酸化炭素などの「温室効果ガス」の増加が地球温暖化の原因のひとつとされています

地球温暖化の原因のひとつは、二酸化炭素(CO2)やフロンガスなどの「温室効果ガス」の増加といわれています。大気中のCO2濃度は18世紀の産業革命を契機に上昇しはじめ、1900年以降は急速に上昇しています。この上昇傾向は化石燃料燃焼の増加傾向に比例していることから、このことが地球温暖化の原因のひとつといわれています。
CO2やメタンなどは、太陽からの日射エネルギーをほぼ完全に通過させる一方で、地表から再放射される赤外線を途中で吸収し、宇宙空間に熱が逃げるのを防ぐ効果があるため、「温室効果ガス」と呼ばれています。

出典:「原子力・エネルギー図面集 2014」
※「温室効果ガス」にはいろいろなものがありますが、二酸化炭素、メタン、亜酸化窒素、対流圏オゾン、フロンガス(CFC)の5つの物質が代表的です。

温暖化がすすむと重大な影響を及ぼすことが懸念されています

地球の気温が上昇するとどうなってしまうのでしょう。
地球の平均気温が上昇すると、異常気象の頻発、気候システムの急激な転換による生態系への影響、農業への打撃や感染症の増加など、私たちの経済・社会活動に様々な悪影響が複合的に生じる可能性が懸念されています。既に、地球温暖化によって水資源や脆弱な生態系などでは悪影響が生じており、今後の気象上昇にしたがって、より深刻な悪影響が世界のすべての地域で生じることが予測されています。

地球温暖化をストップする、効果的なエネルギー

温暖化を防ぐためには、化石燃料の使用量をなるべく少なくして、CO2を出す量を減らすことが必要です。発生したCO2を回収する技術の研究なども行なわれていますが、ここでは発電中にCO2をほとんど出さない、3つの発電方法の長所・短所について紹介します。

発電方法の長所・短所

太陽光発電や風力発電などの自然エネルギーは、資源の制約が少ない国産エネルギーであり、エネルギー自給率の向上や、地球温暖化対策に資するほか、分散型エネルギーシステムとしてのメリットも期待できる貴重なエネルギーです。
その一方で、現時点では原子力発電所1基分の電気をつくるだけでも広大な土地が必要となり、また、設備コストが高く、天候によっては発電できないなどの経済性、供給安定性の課題があります。

地球温暖化問題と原子力

温室効果ガスの中でも二酸化炭素(CO2)はもっとも温暖化への影響が大きいガスです。
原子力発電は水の入った原子炉の中でウラン等の核分裂を起こし、そのときに発生する熱によって蒸気をつくりますが、発電時において CO2(二酸化炭素)や NOx(窒素酸化物)、SOx(硫黄酸化物)を出さないため、地球温暖化を防止する重要な役割を果たします。

各種電力別のCO2排出量

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